欧州のおふくろの味、寝かせるとおいしい焼き菓子です。寝かせるという工程を除けば手間もかからず、比較的簡単です。ナッツやドライフルーツなどの材料の力で絶品の焼き菓子がいただけます。
グレーテルのかまどで紹介されたスポンガータが食べたいとリクエストされてアレンジして作って見ました。
材料直径20㎝ 1台分
生地
薄力粉 | 350g |
バター | 100g |
さとう | 50g |
オリーブ油 | 40ml |
冷水 | 80ml |
フィリング
はちみつ | 80g |
白ワイン | 60ml |
パン粉 | 40g |
アーモンドホール | 50g |
くるみ | 50g |
カシューナッツ | 20g |
オレンジピール | 20g |
レモンピール | 20g |
レーズン | 20g |
りんごジャム | 80g |
シナモンパウダー | 2g |
ナツメグパウダー | 1g |
その他
あれば粉砂糖適量
スポンガータ風焼き菓子の作り方
- パン粉を中火から弱火でかき混ぜながら均一に色をつくように乾煎りします。180℃で約15分ローストしておく。
- 少し色がついてきたら刻んだアーモンド、クルミ、カシューナッツを加え、パン粉がキツネ色になるまでローストします。
- レーズンにお湯大さじ3を加え、水けをきっておきます。
※砂や枝など不純物は下に沈みますから取り除きます。
- オレンジピール、レモンピールを5㎜角に刻んでおきます。
- 鍋に白ワインを入れて火にかけ、はちみつを加えて溶かす。
- ローストしたパン粉、ナッツ類を加え、混ぜます。
- ボウルに移しスパイス類を加え、混ぜます。
- りんごジャム、レーズン、オレンジピール、レモンピールなどフルーツ類を加え混ぜます。
- ラップをして冷蔵庫で3日(最低1日)寝かせます。
- 薄力粉をふるい、ボールに入れて冷蔵庫で冷やしておきます。
- 冷やした薄力粉に冷たいバターを加え、バターをボールの中で細かく刻みます。
- さとうを加え、混ぜます。
- オリーブ油と冷水を加え混ぜます。
- 台の上でこねひとつにまとめます。
- 2等分にして丸く成形し、ラップをして冷蔵庫で1時間以上休ませます。
- 2つの生地を直径約24㎝に伸ばします。
- 下にする生地に直径21㎝のセルクルで印をつけます。
※セルクルがなければボールなどを使います。 - 印から5㎜ほど内側までフィリングをひろげます。
- 上から生地をかぶせ、生地とフィリングの境界部分をおさえます。
- 直径21㎝のセルクルで生地を切り取り半日から1日冷蔵庫で寝かせます。
- 表面にフォークで空気穴をあけます。
※均一にきれいに焼けるように空気穴をあけます。
- オーブンペーパーを敷いた天板にのせ、余熱しておいた170℃のオーブンで約45分焼きます。
- 焼き上がったら取り出し十分冷めてから表面に粉砂糖をふる。
食べごろと保存方法
常温で保存し、3日以内にお召し上がりください。
ポイント
レーズンにお湯大さじ3を加え、しばらくおいてから水けをきるのは不純物を取り除くためです。ひと手間かけると口当たりが良くなります。
アーモンドなどのナッツ類はフードプロセッサを使って刻むと簡単です。フードプロセッサを使う場合は細かく砕き過ぎない様に注意し、少し粒が残るようにします。
コーヒーブレイク
オペラ王ヴェルデが愛したスポンガータは素朴でググってもあまり出てこないお菓子です。寝かせるとおいしいということで滋賀県のふなずしなどのなれずしを思い出してしまいました。食材や習慣は変っても工夫して美味しいものを食べさせたいという気持ちは世界共通だと料理をするといつも気づかされます。
このレシピはエコール 辻 東京 中濱 尚美 先生のレシピを参考にアレンジして作りました。一度はぜひ先生のレシピを試してみてください。
今回は家でそろう材料、生地のさとうを減らし配分を変えて作りました。おいしく満足感のあります。少量で満足できるのでダイエットになるのではないかと期待して作る機会が増えそうなおやつです。ブールドネージュ(スノーボールクッキー)の生地を使って大きめのクッキーのように仕上げているレシピも拝見しました。ホロホロの食感にするのもありかと思います。
ヴェルディの故郷ブッセートはフランスに近いイタリアにあります。フランスはワインが豊富な一方、水は貴重だったと聞いたこともあります。ワインを水代わりに飲んでいたとも。日本のように良い水が大量にある国では白ワインではなく水でも良いと思い生地には冷水を使いました。
私流にある材料で簡単に作ったのでスポンガータというのは気がひけてスポンガータ風焼き菓子とさせていただきました。
今回はりんごジャムを使いましたが、本来はアプリコットジャム使います。スモモの時期にはスモモジャムで作って見たいと今から楽しみにしています。
写真は粉砂糖を振る前のスポンガータ風焼き菓子です。
コメント