暑い⽇のメニューに、冷や汁があります。
冷や汁は、焼き⿂と⾹味野菜を使った宮崎の郷⼟料理です。焼いた⿂をほぐして使う代わりに、鯖缶を使って、簡単に作ってみました。
鯖缶で作る冷や汁 材料 4⼈分
鯖缶 | 1缶 |
きゅうり | 1〜2本 |
すりごま | ⼩さじ2〜3杯 |
しょうが(千切り) | 1~2かけ |
⻘じそ・みょうが ⾹味野菜の千切り* | 適宜 |
味噌 | ⼤さじ3 |
だし汁 | カップ2 |
氷 | 適宜 |
鯖缶で作る 冷や汁 作り方
- 1具材を切ります。
- キュウリは1~2㎜の輪切りにします。
- ショウガは千切りにします。
他に⾹味野菜があれば千切りにしておきます。
- 2鯖缶は⼤きくほぐしておきます。
- 3だし汁を中⽕にかけて、みそを溶かし⼊れます。
- 4鯖缶を汁ごと加えます。
- 5沸騰直前で⽕を⽌め、しょうがを⼊れて粗熱をとります。
粗熱をとり、室温程度まで冷まします。
- 6⾷べる直前にすりごま、きゅうり、その他の⾹味野菜を⼊れます。
- 7氷を⼊れて冷たくして頂きます。
できあがりです。
冷や汁をおいしく作るポイント
お味噌汁にキュウリを⼊れるとさわやかな⾹りで、夏にはとても涼味を味わえます。
香味野菜を加える
できれば、冥加や⻘紫蘇(⼤葉)の千切りを⼊れてください。より⾹り良く出来上がります。
やや濃いめの味付けにする
氷が解けるので、やや濃いめの味付けが無難です。
冷や汁 アレンジ
うどんやそうめんなどの麺類にかけて食べる
ご飯の代わりに、うどんやそうめんなどの麺類に、冷や汁をかけて⾷べても美味しく頂けます。麺類で冷や汁を⾷すときは、必ず、お味噌を醤油に代えて作ってください。
今後、冷や汁うどん・そうめんバージョンのレシピも紹介したいと思います。
宮崎県の郷⼟料理 冷や汁
宮崎県の郷⼟料理である冷や汁は、本来アジの⼲物やカマスの⼲物などを焼いて、ほぐしたものを使います。
かつおだしに加えて、焼いた⿂の骨で出汁をとれば、⼤変美味しい冷や汁になります。しょうがを⼊れた⿂のあら汁は美味しいものですが、⼯程が多くやや⾯倒です。
本場のレシピをアレンジして、焼き⿂の代わりに鯖缶を使えば、⾯倒な⼯程を省いて簡単に作ることができます。
追記2021/8/6
宮崎・鹿児島の郷土料理冷や汁は日振島(四国と九州をへだてる豊後水道に位置する離れ島)では郷土料理「サツマ」として受け継がれているようです。岡山県、広島県、愛媛県、香川県には、この料理を〈サツマ〉とよぶ地域があるそうです。さつまから伝わったものだからさつまと呼ぶ地域があることを初めて知りました。
父方の祖母は先祖が江戸時代四国から宮崎の飫肥スギを買い付けに来ていたと聞いていました。四国と宮崎に昔から交流があることを改めて確認できたレシピが冷や汁です。
ちなみに味などの魚を焼いたりすり鉢を使ってみそ・ごまなどを細かくすりつぶしたりと手間がかかるものです。キュウリと魚の旨味、味噌の風味でそれらしく家庭で簡単にいただけるように作ったのがコロンエル風の冷や汁です。
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