しわが寄るまでまめに元気でいるという願いを込めて、しわのよった黒豆をお正月にいただくのがトラディショナルだったのです。昭和半ばくらいから、しわがないふっくら、柔らかい黒豆に仕上げるのが出来る主婦となってきたようです。
ポイントを押さえれば、ふっくらした黒豆はご飯を炊くくらい簡単です。
材料
黒豆 | 200g |
砂糖 | 150g |
しょうゆ | 小さじ2 |
水 | カップ4強 |
作り方
- 1下準備をします。
- 黒豆はさっと洗い、ザルに上げます。
- 圧力鍋に黒豆、水4カップを入れ、5時間浸水させます。
- 2黒豆のあくをとり、圧力鍋を火にかけます。
- 火にかけ、沸騰し、あくが出てきたら2~3回に分けて取り除きます。
- あくを取り除き、水大さじ3~4杯、しょうゆ、砂糖を加え、蓋をします。
沸騰するまでは中火、その後は弱火にし18~20分ほど加熱します。 - そのまま、圧力が下がるまで冷めるのを待ちます。
- 315分程度したら蓋を開け、柔らかくなっているのを確認します。
- 4一晩そのまま置いて、味を染み込ませて、出来上がりです。
料理のポイント・コツ
コーヒーブレイク
学生時代、友人の食物史のレポートでおせち料理のいわれについて改めて知りました。それによると、黒豆はしわが寄っているものだったようです。ちなみに、友人のレポートの根拠となる文献までは覚えていないのが残念です。
メーカーさんの指示通り作れば、黒豆にしわはよりません。水に浸す時間が短かったり、調味料を入れるタイミングが悪いとしわが寄ります。
煮豆にしわが寄った時、お母さんが『しわが寄るまでマメにという意味がある』と言い訳したのが、黒豆の謂われの始まりかもしれません。
特別な日の行事食は、とりあえず、食べられれば良いと思います。出来が良ければなお良しです。
大切なのは、準備してくれた人の存在です。コンビニで買ったものだとしても、買ってきてくれた人に感謝です。
一晩黒豆を水に浸し、3~4時間弱火で煮る。それでは主婦は大変です。
いくつかレシピを見て作ってみました。
うまく煮るコツは、なんと、黒豆の入っている袋の裏を確認することです。
企業が買ってもらうために美味しく、誰でもできるように作ってくれた最高のレシピが、袋の裏などに載っています。
私の体験だと、一晩吸水させるのはよくありませんでした。お米も古米と新米では水加減が違います。豆によっても水分量や吸水時間が違うのかもしれません。
私の購入した黒豆は、浸水時間は5時間と記載してありました。小豆などの豆類は必ずメーカーの指示を守ると失敗しません。